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「かまくら」ってなに?

 かまくらとは、雪を積み上げ中をくり抜いて作った雪室のことです。また小正月にかまくらを作り水神様をまつる行事を「かまくら」と呼んでいます。

かまくらの起源・由来

 どうして雪室を作るようになったのでしょうか。その起源・由来については諸説があり、民俗選書Vol.20『カマクラとボンデン』(発行:秋田文化出版社)の中で稲雄次氏は語源を元に次のように整理しています。

 

カマド説

カマクラのカマは竃(かまど)のカマから発し、カマの座の意味で、カマドの火で正月の飾り物を焼く習俗とする。

鎌倉権五郎説

鎌倉権五郎を祀ったから、その名からつけられたことを由来とする。

鎌倉幕府説

鎌倉幕府を由来とし、それが樹立されたことを祝う行事であるとする。

水神様説

カマクラは水神様の祭典とするもの。

鳥追小屋説

カマクラは鳥追鎌倉や鎌倉の鳥追いから出たものとする。

カミクラ説

カマクラは神の座ます所の神座、神倉すなわちカミクラが転訛してカマクラとなったとする。

現在のかまくら

 かまくらが現在のような行事になったのは明治30年以降で、内町の雪室(かまくら)を作ってどんど焼きをしていたものと外町の水神様を祭る行事が一緒になり、更に水神様を祭る行事が子供の行事となって現在の形になったものと言われています。

 

 昭和に入りドイツの建築家ブルーノ・タウトが『日本美の再発見』の中で、かまくらの素朴で幻想的な情景を絶賛したこともあり、行事がますます盛んになるとともに観光で訪れる人が増えました。

 

  その後、交通事情や生活様式の変化の影響を受け家々でのかまくら作りはほとんど消滅し、観光用に作られたモデルかまくらが中心となった観光行事としての色合いが強まりました。近年では伝統的なかまくらの復興を願う声が出ており、羽黒のかまくら、ウェルカムかまくら、一戸一かまくら運動などが地域団体によって展開されています。

かまくらの魅力

 かまくらにはさまざまな魅力と楽しみ方があり、感じ方も人それぞれでありますが、ここではそのいくつかをご紹介します。

 

素朴で幻想的な情景

夜の闇、白い雪、かまくらに灯されたあかり、そして静けさ。

シンプルな構図が

 明と暗  寒と暖  水と火

の対比をきわ立たせます。

その幻想的な情景はあなたを詩人にすることでしょう。

日本のこころ

都市生活で失われつつある日本のこころが、雪国の伝統行事に脈々と引き継がれています。かまくらの中に入ってみてください。火を囲む人たちの親近感がきっと強まるはずです。

自然とのふれあい

 手のひらへ舞い降りる雪。

 足で踏みしめる雪。

 眼に映るかがり火。

 炭火のぬくもり。

 甘酒のやさしい味…。

かまくらの世界を五官で感じてください。都市生活で失われた自然との接点がかまくらの随所に残っています。




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